「無限の住人」各巻ストーリー説明
現在月刊アフタヌーンで、連載中の沙村広明先生著「無限の住人」と、そこに出てくる
ナイスなキャラクター尸良(しら)について、語ってもよいですかな?
一介のへぼ釣り人である石鯛がサイトを作るなどと、天をも恐れぬ所業にでた原因・・・
それが尸良なのである。
まずは僭越ながら「無限の住人」のストーリーの説明をすることといたします。
いやいや、説明というよりどの巻で誰が出てたっけ?かな・・・
「各巻ストーリー説明」 ○ヒストリーオブ尸良○)
第一巻 | 第二巻 | 第三巻 | 第四巻 | 第五巻 | 第六巻 | 第七巻 | 第八巻 | 第九巻 | 第十巻 |
十一巻 | 十二巻 | 十三巻 | 十四巻 | ||||||
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第一巻 序幕◆罪人 第一幕◆征服 第二幕◆天才 第三幕◆執人 |
序幕◆罪人 登場人物:万次 町(万次の妹) 八百比丘尼 斎藤応為辰政(町の夫) 浪人集団「新鮮組」序仁魚仏、司戸菱安、その他新鮮組の皆さん |
旗本殺しの罪人「万次」は八百比丘尼によってラマ僧が生んだ究極の延命術「血仙蟲」を身体に 埋め込まれた「死なない侍」であった。 斎藤応為辰政は偶然、旗本堀井重信殺しの犯人「万次」とであう。 辰政は、万次になぜ旗本を殺害したのかを問う。 万次はかつての上司重信の命令で、何人もの人の首を切った。 しかし、それはお上に黙って税率を増した重信に、直訴をしにきた農民だったのだ。 万次は追手九十九人を斬捨てお尋ね者の身の上であった。 百人目に斬ったのは、斎藤応為辰政。 それは、万次の妹「町」の目の前で行われた。 町はそれがもとで、気がふれてしまう。 町が新鮮組に誘拐され殺される。 万次は新鮮組を倒した後「残りの人生をかけて1000人の悪党を斬る」と、心に決める。 |
第一幕◆征服 登場人物:「逸刀流」:天津影久、黒衣鯖人、そのほか二十八人位 「無天一流」:浅野虎厳(凛の父) 町(凛の母) 凛 万次 |
江戸の無天一流の道場に踏み込み、道場主を殺害、さらにその妻を陵辱して連れ去った逸刀流。 それは道場の跡取娘、凛の十四歳の誕生日に目の前で起きた。 逸刀流党首「天津影久」は、語る。 かつて、影久の祖父「天津三郎」と「浅野虎行」は無天一流の免許皆伝を競う剣豪同士であった。 話は五十年程前に遡る。 無天一流の師匠と天津、浅野が野党に囲まれた際に、浅野は四人天津は九人を倒す。 技に秀でているのは天津であったが、免許皆伝にいたったのは浅野虎行であった。 天津は両手に刃を持ち、片手は舶来の武具をもって戦った故に破門とされたのだ。 強さより格式を重んじる師匠であった。 そして、今、国中の剣という剣を滅ぼしあらゆる流派を統一するために、逸刀流は 動き出したのだ。 「剣道とは勝つことの道」すなわち、あらゆる道場を破り、逸刀流に併合するためである。 それから二年後、「凛」が父の墓参りをしていると「八百比丘尼」にであう。 八百比丘尼は敵を討ちたい凛に、無限の命を持ち1000人の悪党を斬ると誓いを立てた男を 用心棒として雇えと教える。 凛、万次を探し当てる。 万次と凛で逸刀流の剣士「黒衣鯖人」を倒す。 行方不明の凛の母親の首は、鯖人の肩の上に縫い付けられていた。 |
第二幕◆天才 登場人物:凛 万次 宗理先生 辰(宗理先生の娘) 逸刀流のハゲ(土持仁三郎) その他の逸刀流の皆さん |
凛は、絵師であり実は公儀隠密である宗理先生の所へ敵討ちの助力を頼む。 宗理先生は、うまいこといって断ってしまう。凛、その日は宗理先生宅へ泊る。 早朝、土持仁三郎他逸刀流の一団の襲撃にあう。 凛と万次と宗理先生これを撃退する。宗理先生は、逸刀流の屍を三十両にて凛より買い受ける。 死体から抜いた血で赤の色を塗るつもりらしい。 (天津影久の年は二十二歳らしい・・・宗理先生談) |
第三幕◆執人 登場人物:凛 万次 刀の砥ぎや 「逸刀流」:凶戴斗(まがつ たいと) |
凛、万次の刀を研ぎ屋へ持っていく。研ぎ屋で見つけたのは、かつて無天一流道場に宝刀としてあった 唐物の刀(クトネシリカ)であった。凛は、その持ち主に刀を譲ってくれるように頼むが、「浅野道場の 一人娘の行方と引き換えになら」などといわれて、宿へもどる。 凛は刀のことや両親のことなどふっきろうとしていたが、泣きながら寝ていた。 その様子を見た万次は凛に内緒で逸刀流「凶 戴斗」と戦う。 万次、凶に腿と胸をさされるも、凶を後から刺し、凛の刀(クトネシリカ)を取り返す。 |
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第二巻 第四幕◆蟲の唄・火途 第五幕◆蟲の唄・血途 第六幕◆蟲の唄・刀途 第七幕◆夢弾<其の一> 第八幕◆夢弾<其の二> |
第四幕◆蟲の唄・火途 登場人物:凛 万次 「逸刀流」:閑馬永空(しずま えいくう) |
江戸内を歩くも天津には全然会えない凛と万次。 そんな二人の前に現れたのが逸刀流剣士「閑馬永空」であった。 閑馬は今より二百年ほど前に八百比丘尼によって、血仙蟲を植え付けられていた。 閑馬は万次に、二人で手を組んで天津を倒して逸刀流の乗っ取りを誘うが、万次に断られる。 万次は閑馬に刺されるが、いつものように蟲が出てこないばかりか、宿では古い瑕が次々と開き出す。 |
第五幕◆蟲の唄・血途 登場人物:凛 万次 偽八百比丘尼 「逸刀流」:閑馬永空 |
凛、動けない万次に手持ちの毒消しを与え、自分は医者を探しに夜の町へ出て行く。 偽の八百比丘尼に騙されて、閑馬に人質にされる。 偽の八百比丘尼は閑馬に孫を人質にされて、やむなく凛を騙したのだった。 其の頃万次は、凛のくれた毒消しが効いたらしく、全身の出血がとまる。 閑馬が匕首に塗っていた毒「血仙殺」は、血仙蟲が塞いだ人間の体のキズの部分を分解する作用が あった。 万次、閑馬と凛の所へたどりつく。 |
第六幕◆蟲の唄・刀途 登場人物:凛 万次 「逸刀流」:閑馬永空 |
長生きしていても失うものの方が多かった様子の閑馬永空を、凛と万次倒す。 血仙蟲が体内にいる人間でもも、首をおとされれば死ぬ事が判明。 閑馬より天津影久は半月後加賀ヘ立つとの情報を得る。 |
第七幕◆夢弾<其の一> 登場人物 凛 万次 乙橘槇絵(おとのたちばな まきえ) 天津影久 乙橘吹(槇絵の母) |
天津影久、槇絵に幼い頃の思い出を語る。 万次と凛、天津を討つために「甲州道で待ち伏せ作戦」をすることに決める。 万次、「逸刀流頭主との盟約による剣客のひとり」と名のる乙橘槇絵に襲撃される。 しかし、槇絵は弱く万次に「ハンパな剣士になるなら夜鷹かになれ」といわれてしまう。 それは、幼い頃に母吹に言われた「剣士になるくらいなら遊女をおやり」という言葉と重なるものだった。 |
第八幕◆夢弾<其の二>」 登場人物:凛 万次 乙橘槇絵 天津影久 |
天津影久は槇絵の剣の才を惜しんで、遊郭から槇絵を身請けした。 しかし、槇絵を抱く事はなかった。 天津が欲しているのは、この世でただ一人天津を倒す事のできる剣人としての槇絵だった。 槇絵を遊郭に無理矢理連れ戻そうとした三人組を、彼女は一瞬で殺した。 |
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第三巻 第九幕◆夢弾<其の三> 第十幕◆夢弾<其の四> 第十一幕◆夢弾<其の五> 第十二幕◆斜凛<其の一> 第十三幕◆斜凛<其の二> |
第九幕◆夢弾<其の三> 登場人物:天津三郎 天津影久 乙橘槇絵 凛 万次 |
天津影久の回想―野犬五十匹を斬って去った少女の素性について天津三郎が語る。 三郎の姉「春川駒会」は三郎が無天一流を破門されたとき、自分の息子「義明」を浅野道場へ入門させた。 成人した義明は妻を得、長男と5歳下の長女をもうけた。長男が十五歳の時座興で妹に稽古をつけたが 十歳の妹に勝つことができなかった。長男は切腹し、義明は妻と長女を離縁した。 その長女こそが槇絵であった。天津は槇絵を揺籃の師と仰いでいる。 万次、本気モードの槇絵と再戦・・・するまえに、凛にちょっとその辺に行っていてもらう。 |
第十幕◆夢弾<其の四> 登場人物:凛 万次 乙橘槇絵 天津影久 |
凛、槇絵にちょっと嫉妬。ヤケ食いする。 万次、ふっきれた槇絵にズタボロにやられる。 |
第十一幕◆夢弾<其の五> 登場人物:凛 万次 乙橘槇絵 天津影久 |
瀕死の万次を守ろうとする凛。槇絵は凛の言葉を聞き、万次を殺さなかった。 そして、天津影久のもとからも槇絵は去った。 |
第十二幕◆斜凛<其の一> 登場人物:凛 万次 天津影久 |
万次、凛を鍛える。凛の必殺技「黄金蟲」は殺傷力が低く実戦向きとは言いがたかった。 凛、万次の小屋の近くで天津影久とであう。・・・殺れるのか、凛。 |
第十三幕◆斜凛<其の二> 登場人物:凛 万次 天津影久 |
実力差がありすぎて、凛、天津影久に負ける。天津、凛を逃す。 凛、天津になんのかんのといわれて、万次の所へ戻って泣く。 |
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第四巻 第十四幕◆羽根は静かに<其の一> 第十五幕◆羽根は静かに<其の二> 第十六幕◆羽根は静かに<其の三> 第十七幕◆羽根は静かに<其の四> 第十八幕◆羽根は静かに<其の五> 第十九幕◆羽根は静かに<其の六> |
第十四幕◆羽根は静かに<其の一> 登場人物:凛 万次 面師 面師の息子:錬造 |
万次はここ何日か沈み込んでいた凛と縁日へ行く。 そこで、凛は錬造と、万次は「逸刀流」の面師とであう。 逸刀流では万次は「見かけたら斬れ」と言われているらしい。面師と万次が斬り合いになる寸前に、 息子の錬造が面師の所へ戻ってきて、勝負は流れる。 面師を見た凛。「・・・・見つけた」 |
第十五幕◆羽根は静かに<其の二> 登場人物:凛 万次 面師(逸刀流:川上新夜) 新夜の息子:錬造 巻百合 |
凛、両親の敵を討つ事について、悩む。 凛、祭りの翌日に巻百合に絡まれていた錬造を助ける。錬造は自分の父川上新夜が「逸刀流」であること を知らない様子だった。錬造は凛を自分の家へと招待する。 |
第十六幕◆羽根は静かに<其の三> 登場人物:凛 万次 「逸刀流」川上新夜 新夜の息子:錬造 |
凛、川上宅で幼い頃の回想ちょっとあり。 川上新夜と会う。 川上新夜は、逸刀流が無天一流道場を襲撃した際に、先頭だって凛の母「町」を陵辱したのだった。 |
第十七幕◆羽根は静かに<其の四> 登場人物:凛 万次 「逸刀流」川上新夜 新夜の息子:錬造 |
錬造も憎しみの連鎖に囚われて、自分のような仇討ち人生を送らせたくないと考えた凛、 川上新夜に謝れという。しかし、新夜は・・・。 |
第十八幕◆羽根は静かに<其の五> 第十九幕◆羽は静かに<其の六> 登場人物:凛 万次 「逸刀流」川上新夜 新夜の息子:錬造 |
万次、川上宅へ到着。 新夜は今の錬造との生活を守るため、凛を始末するつもりだった。 万次が新夜に止めを刺した時、錬造が帰ってきた。 |
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第五巻 第二十幕◆羽根は静かに<其の七> 第二十一幕◆凶影<其の一> 第二十二幕◆凶影<其の二> 第二十三幕◆凶影<其の三> 第二十四幕◆糧 |
第二十幕◆羽根は静かに<其の七> 登場人物:凛 万次 錬造 |
万次を燭台で刺した錬造。錬造に自分と同じ思いをもってほしくないと願った凛は・・・。 しみじみと終幕。 |
第二十一幕◆凶影<其の一> 登場人物:「無骸流」:葦屋 葛屋 百淋 真理路 偽一 「逸刀流」:天津影久 凶載斗 八角蔦五 隅野軒栄 真琴 番衆:吐 鉤群 |
凶 載斗、籠かきに変装した葦屋と葛屋を倒す。最後の言葉は「アカギ?」。 一ヶ月後「逸刀流」は幕府お抱えの一門となる予定となった。 天津が統主として呼び寄せた隅野と八角は、それぞれ百淋、真理路と偽一に殺される。 |
第二十二幕◆凶影<其の二> 登場人物:「逸刀流」:天津影久 凶載斗 お恋 「無骸流」:百淋 尸良 |
凶、「逸刀流」を抜ける。住んでいた雪待のお恋は凶と別れたくない様子。 |
第二十三幕◆凶影<其の三> 登場人物:凛 万次 お恋 「逸刀流」:凶載斗 「無骸流」:尸良 百淋 |
雪待を出た凶。凶の行方をお恋に訊いた尸良。 しかし、尸良の去った後には惨たらしいお恋の亡骸が残った。 百淋は尸良のやり方を快くは思っていない様子である。 凛、強くなろうと万次とハードトレーニング。そこへ万次の居場所を尋ねに尸良がやってきた。 |
第二十四幕◆糧 登場人物:凛 万次 「無骸流」:尸良 |
尸良、万次に天津を倒すために「無骸流」と手を組まないかと、誘う。 凛、尸良に犬肉を食べさせられる。 |
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第六巻 第二十五幕◆現ズル事無キ代物<其の一>〜第三十一幕◆現ズル事無キ代物<其の七> |
第二十五幕◆現ズル事無キ代物<其の一> 登場人物:凛 万次 「無骸流」:偽一 百淋 尸良 真理路 「逸刀流」統主代行:阿葉山宗介 真琴 |
逸刀流では統主代行役の阿葉山が門人の真琴に、隅野と八角の死についての報告を受けていた。 雪待へ戻ってきた凶は、変わり果てた姿の恋と対面する。 「無骸流」の塒(もと銭湯)へ万次と凛案内される。そこで逸刀流天邦道場内の情報をえる。 無骸流の内通者が逸刀流に潜入しているのだ。 |
第二十六幕◆現ズル事無キ代物<其の二> 登場人物:凛 万次 「逸刀流」:阿葉山宗介 真琴 「無骸流」:尸良 |
内藤新宿、凛と万次と尸良宿に泊る。真琴、何かに気付く。 |
第二十七幕◆現ズル事無キ代物<其の三> 登場人物:凛 万次 「無骸流」:尸良 飯盛女 |
尸良の話によれば天津は女装して出た、とのことである。 凛、飯盛女にそれで関所を通る事ができるのかと尋ねる。 どんな人間でも関所を通ることができる方法について飯盛り女言いかける。 |
第二十八幕◆現ズル事無キ代物<其の四> 登場人物:凛 万次 「無骸流」:尸良 「逸刀流」:偽天津影久 袋田 |
衆人の最中、天津を名乗るものと浪人の小競り合いが始まった。しかし、万次は本物の天津の顔を 知らなかった。騒ぎの中、斧を抱えた女がその場から去った。凛と尸良はその後を追う。 女は天津影久ではなかった。女の持っていた斧に騙されたのだ。内通者の存在を疑った天津の罠だった。 |
第二十九幕◆現ズル事無キ代物<其の五> 登場人物:凛 万次 「無骸流」:尸良 「逸刀流」:賽河屋 偽天津 袋田 お静(雪待) |
凛と尸良に内通者の名を聞きだすために、逸刀流の賽河屋が武器を抜いた。尸良自信満々。 万次、偽天津を斬る。その後万次を斬ろうとした袋田を斬る。本物の天津はどこに・・・? |
第三十幕◆現ズル事無キ代物<其の六> 登場人物:凛 万次 「逸刀流」:賽河屋 お静(雪待) |
尸良、ハイテンションで賽河屋をかたずける。しかし、エサ役のお静の足を切る。 |
第三十一幕◆現ズル事無キ代物<其の七> 登場人物:凛 万次 「無骸流」:尸良 百淋 真理路 偽一 「逸刀流」: 珠崎 糸伊 雪待:静 八重 葉矢 |
百淋と真理路は八重と珠崎を、偽一は葉矢と糸伊におびき出された。 百淋は珠崎に毒矢をあてたが、八重をいかして返す。珠崎の死亡は確認せず。 偽一は葉矢を人質にして糸伊から天津の加賀への 行き先をききだす。尸良が静を強姦しようとするのを、凛止めにはいる。 凛に切りかかろうとした尸良の右手を万次切り落とす。 自分の手を持って尸良トンズラ。 凛と万次も現場からトンズラする。 |
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第七巻 第三十二幕◆群<斑>〜第四十幕◆群<群れ・其の四> |
第三十二幕◆群<斑> 登場人物:凛 万次 「無骸流」:百淋 偽一 |
万次が御飯食べている所に百淋やってくる。 結局、東海道、中山道、甲州道3つの関所の手形は全部囮だった。尸良は百淋たちの所へ戻っていない。 天津の加賀での行き先をにおわす百淋。 万次が寝ている間に凛は偽一に天津の行き先を聞き、一人で関所を越えて加賀へいこうとする。 無謀だと万次に釘をさされたばかりなのだが・・・・。 |
第三十三幕◆群<叢雨・其の一> 登場人物:万次 凛 「無骸流」:百淋 真理路 |
百淋と真理路がいる「無骸流」のねぐらに万次行く。天津の加賀での行き先を訊くためであった。 凛が一人で加賀まで行くつもりで出奔した事を百淋に話す。 万次は関所を破って凛を追うつもりであった。 それを聞いた百淋は通行手形を手に入れるための「お膳立て」を約束する。 一方、内藤新宿まできた凛は、自分と万次の人相書の立て札を見て、がっくりする。 |
第三十四幕◆群<叢雨・其の二> 登場人物: 凛 「逸刀流」:阿葉山 真琴 飯盛女 |
「逸刀流」12人の囮の内、生きて帰ったものは3人であった。 真琴、統主からの手紙を阿葉山にわたす。 人相描きを見て打ちのめされた凛。とりあえず、飯盛女に話をきいてもらう。 飯盛女が知っている「どんな人間でも関所を越えられる方法」とは・・・・? |
第三十五幕◆群<村鋒・其の一> 登場人物:張吉 万次 凛 「無骸流」:百淋 真理路 |
張吉の店。百淋と万次と真理路。 百淋、万次に「お膳立て」の中身とからくりを話す。 凛は関を越える方法を試すつもりである. |
第三十六幕◆群<村鋒・其の二> 登場人物:凛 上長房村の旅籠「なかや」主人:中屋惣八 其の妻:砂登 |
手形もいらず取調べを受けることなく関所を通る方法 ・・・・それは上房長村の住民の縁者を名乗る事であった。中屋惣八は凛への協力を拒む。 以前、手を貸した娘が関所の役人に見破られて下手人(斬首)となったのだ。 凛は・・・。 |
第三十七幕◆群<群れ・其の一> 登場人物:万次 「逸刀流」:宇留間 花田 火瓦 |
内藤新宿を正午に通った「逸刀流」は一人ではなく、三人だった。 万次は、こいつらの手形を一枚ほしいだけなのだが・・。 後から切りかかろうとした万次は・・・・。 |
第三十八幕◆群<群れ・其の二> 登場人物:万次 吐鉤群 「無屍流」:真琴 「逸刀流」:宇留間 花田 火瓦 |
阿葉山と吐鉤群、宴会のお約束をする。阿葉山は統主からの手紙が本物かどうか疑っている。 一人で行かせず三人にしたのは阿葉山の一計であった。 万次、逸刀流の三人に木にぶら下げられる。 宇留間、万次の体が不死かどづか見極めるために、一対一の戦いはしないとズル宣言をする。 |
第三十九幕◆群<群れ・其の三> 登場人物:万次 「逸刀流」:宇留間 花田 火瓦 |
花田、万次の不死身さにかなり戦意が低下した様子。 万次、自分の左手首から先を切り落として逆襲・・・? |
第四十幕◆群<群れ・其の四> 登場人物:万次 「逸刀流」:宇留間 花田 火瓦 |
賭け事に弱いらしい宇留間、万次の左腕で注意力低下・・・? 火瓦の剛剣が万次に迫る!! |
第八巻 第四十一幕◆群<群れ・其の五> 第四十二幕◆群<群れ・其の六> 第四十三幕◆群<焔> 第四十四幕◆群<叢時雨・其の一> 第四十五幕◆<叢時雨・其の二> 第四十六幕◆ひそかなる<其の一> 第四十七幕◆ひそかなる<其の二> |
第四十一幕◆群<群れ・其の五> 登場人物:万次 「逸刀流」:火瓦 「無骸流」:百淋 |
万次を喰らうつもりらしい火瓦。生だぞ、活き造りだぞ、それでいいのか火瓦。 右手一本で火瓦の二刀をどうやって防ぐ!?万次。 おいしいところに百淋登場! |
第四十二幕◆群<群れ・其の六> 登場人物:万次 「逸刀流」:火瓦 「無骸流」:百淋 真理路 宗理先生 |
火瓦対百淋の決着がつく。 宗理先生現れる・・・。 |
第四十三幕◆群<焔> 登場人物:万次 凛 「無骸流」:百淋 真理路 宗理先生 砂登 |
宗理先生、百淋の素性について何か知っている様子。 砂登、凛の着物に仕込んである匕首に気がつく。 砂登、凛に風呂場で・・・。 |
第四十四幕◆群<叢時雨・其の一> 登場人物:中屋惣八 砂登 凛 小仏関の御奉行様:島田弥兵衛 |
思いのほかアットホームな感じの小仏関。 凛は島田弥兵衛の吟味をうけることに・・・。 |
第四十五幕◆群<叢時雨・其の二> 登場人物:中屋惣八 砂登 凛 小仏関の御奉行様:島田弥兵衛 |
・・・・・・凛、涙する。 |
第四十六幕◆ひそかなる<其の一> 登場人物:「逸刀流」:天津影久 「心形唐流」:春朗 入谷 虎杖 大迫 遠野(多分・・) 水守 伊羽密花 |
加賀ヘついた天津影久。「心形唐流」を「逸刀流」に合併することを良しとしない、「心形唐流」の門人たち、 入谷、虎杖、大迫。彼らに「実力を示せ」と要求され、入谷と木刀で試合をすることになる。 |
第四十七幕◆ひそかなる<其の二> 登場人物:「逸刀流」:天津影久 「心形唐流」:伊羽研水 伊羽密花 入谷 虎杖 大迫 |
天津と入谷の対戦。入谷負ける。 入谷には天津の実力とは無関係に、とにかく天津には帰ってほしい理由がある様子である。 |
第九巻 第四十八幕◆ひそかなる<其の三> 第四十九幕◆血のあとさき 第五十幕 ◆殻 第五十一幕◆裸行<其の一> 第五十二幕◆裸行<其の二> 第五十三幕◆獣<其の一> |
第四十八幕◆ひそかなる<其の三> 登場人物:「逸刀流」:天津影久 「心形唐流」:伊羽研水 伊羽密花 入谷 虎杖 滝 遠野 水守 春朗 「無骸流」:真理路 百淋 辰 宗理先生 万次 |
心形唐流総帥伊羽研水、「心形唐流」を「逸刀流」に併合する条件を影久に告げる。 それは、一人娘の密花を、天津影久が妻として娶るという事だった。 一方、江戸、宗理先生の家では、万次が包帯だらけで床に伏せっていた。 百淋と真理路は、お見舞いに行く。逸刀流から奪った手形は血まみれでとてもつかえない。 百淋と万次、共に肩を落とす。 |
第四十九幕◆血のあとさき 登場人物:万次 凛 宗理先生 「無骸流」:百淋 真理路 |
万次と宗理、「無骸流」の正体、百淋の素性について語る。 万次の手形の件については「最初から此処にくればよかったのに」などと宗理先生に言われてしまう。 万次の苦労など知り得るはずもなく、凛は、一人で街道を行く。 |
第五十幕◆殻 登場人物:「逸刀流」:天津影久 「心形唐流」:伊羽研水 伊羽密花 |
天津と密花、互いの胸のうちを語る。 |
第五十一幕◆裸行<其の一> 登場人物:宗理先生 辰 万次 凶載斗 |
傷もかなり癒えた万次、宗理先生の家で凶載斗と鉢合わせる。 恋の敵を探す凶載斗。着物の柄の絵を見た万次「尸良じゃねーの」。 |
第五十二幕◆裸行<其の二> 登場人物:万次 凛 凶載斗 |
採集生活をしながらの道中を試みる凛。きちん宿に泊って虫にくわれて川で水浴。 その最中に、お金を盗まれて、無一文に。 万次と凶載斗とりあえず加賀までの道中を共にする事に。 尸良は万次を追って現れるだろうから、そのとき恋の仇を凶が討つ予定。 |
第五十三幕◆獣<其の一> 登場人物:「無骸流」:尸良 百淋 真理路 「逸刀流」:珠崎 鬼抜 稲条 万藤 志水 ガイル?他 |
髪の毛真っ白で、尸良、無骸流の塒に帰ってくる。 が、百淋と真理路に警告を残してすぐに去る。入れ替わりにやってきたのは「逸刀流」の人々だった。 尸良は通行手形と引き換えに、百淋と真理路を「逸刀流」に売ったのだ。 |
第十巻 第五十四幕◆獣<其の二> 第五十五幕◆獣<其の三> 第五十六幕◆獣<其の四> 第五十七幕◆獣<其の五> 第五十八幕◆秋霜<其の一>第五十九幕◆秋霜<其の二> |
第五十四幕◆獣<其の二> 登場人物:「無骸流」偽一 百淋 「逸刀流」:鬼抜 稲条 万藤 志水 珠崎 |
偽一、真理路の死体を発見。真理路はある方向を指して死んでいた。 其の頃、百淋は珠崎らに拷問を受けていた。今までの「逸刀流」殺しの背後にいる存在を聞きださんが ためである。肢に焼いた錐で穴を穿たれ傷口へ唐辛子を詰められても百淋は口を開こうとしなかった。 鬼抜は百淋に言う、凶載斗が以前襲われた時に犯人が言い残した言葉は「アカギ」だと。 百淋は彼らを嘲弄する「アカギはもう現れている」と。 口をわらない百淋に珠崎はあと丸一日で何も吐かなければ殺すと宣言する。 |
第五十五幕◆獣<其の三> 登場人物:「無骸流」:偽一 百淋 真理路 吐鉤群 「逸刀流」:鬼抜 稲条 万藤 志水 珠崎 |
稲条、斧で百淋の左手を折る。口を割らない百淋と、小屋の熱さに逸刀流の人達も限界のようすである。 志水と稲条はテンションが限りなくさがっていくのだが、珠崎は自分が不具にされた恨みもあるのか、 百淋を犯せと皆にけしかける。 偽一は真理路の遺骸に残されたダイイングメッセージを読み取る。 百淋は鉤群に真理路と引き合わされた頃の夢を見ていた。 |
第五十六幕◆獣<其の四> 登場人物:「無骸流」偽一 百淋 「逸刀流」:鬼抜 稲条 万藤 志水 珠崎 |
偽一、百淋を助けにやってくる。万藤に場所を聞き、連れション中の志水と稲条を倒す。 百淋、自分のハイヒール下駄の踵に仕込んだ小刀で、腕を縛る縄を切ろうと試みる。 其の頃百淋が囚われている小屋の前で鬼抜が偽一と戦っていた。 鬼抜は、珠崎に阿葉山宗介を呼んでくるよう言うが、偽一に倒される。 珠崎は偽一相手に賭けにでる。偽一が珠崎の首を落とすのと、自分が百淋の胸に剣を立てるのと どちらが早いか・・・と。しかし、戒めをといて出てきた百淋に倒される。 |
第五十七幕◆獣<其の五> 登場人物:「無骸流」:偽一 百淋 吐鉤群 早川霞江斎元京 早川真都彦 宗理先生 |
百淋の夢。百淋が無骸流に入るに至った悲しい経緯がかたられる。 百淋は、自分の髪を切り、真理路の墓に供えた。 |
第五十八幕◆秋霜<其の一> 登場人物:万次 凶載斗 宗理先生 尸良 禿頭三兄弟 |
万次と凶の道中。凶と宗理先生との出会いが語られる。(笑) 尸良、禿頭三兄弟に助っ人を頼む。なんと一人8両!禿げの放つ矢が万次の左腕を貫く。 と、思ったら尸良登場!!(多分)後から万次の右ひじから先を切り落とす。 |
第五十九幕◆秋霜<其の二> 登場人物:万次 凶載斗 尸良 禿頭三兄弟 |
尸良が喋っている間に、万次の右腕がくっついてしまう。 万次は今日は凶で我慢してくれと、お茶を濁して去りたい様子だが・・・・。 尸良は、万次用?に自らの左手の骨を削り、肉を削ぎ落とし武器としていた。 尸良の名言多し!!万次どうする? |
第十一巻 第六十幕◆秋霜<其の三> 第六十一幕◆秋霜<其の四> 第六十二幕◆秋霜<其の五> 第六十三幕◆秋霜<其の六>第六十四幕◆風盗人 第六十五幕◆花盗人 第六十六幕◆形影 第六十七幕◆形影相弔フ |
第六十幕◆秋霜<其の三> 登場人物:万次 凶載斗 禿頭三兄弟 尸良 |
何が何でも恋の敵を討ちたい凶と、そんなのはシカトして万次を斬りたい尸良。 尸良は何故か加賀での天津の事を知っている素振りだが、もちろん凶に教えてなんてあげません。 片や万次は三対一で禿頭三兄弟と戦うのだが・・・数の上では不利である。 隻腕でも力と体格においては勝っている尸良に、凶は復讐を果たす事ができるのか・・・。 |
第六十一幕◆秋霜<其の四> 登場人物:万次 凶載斗 禿頭三兄弟 尸良 |
場数と気迫の差で禿頭三兄弟を圧倒する万次。 尸良と凶の戦いも互いに出血で体力が低下しつつある。 |
第六十二幕◆秋霜<その五> 登場人物:凶載斗 尸良 |
尸良にとどめの一撃をくりだせない凶。そんな凶を更に挑発する尸良。 怒りで我をわすれた凶に尸良の反撃が・・・・。 しかし、凶の基本「地の利」にて形勢逆転。 |
第六十三幕◆秋霜<その六> 登場人物:凶載斗 尸良 万次 凛 |
尸良、負けを認めることなく、凶に右腕を斬られ崖から落ちる。 万次と凶、禿頭三兄弟からカツアゲした金で加賀までの日数を縮める予定。 そのころ凛は無一文で山中を加賀へ向かって進んでいた。 |
第六十四幕◆花盗人 登場人物:「心形唐流」:伊羽研水 伊羽密花 入谷 虎杖 遠野 他 「逸刀流」 :天津影久 馬絽 |
入谷は天津と再戦して勝つことを望んでいた。 天津は吐との酒宴の件を報告に来た馬絽に、乙橘槇絵の捜索を頼む。 そして、研水から出された逸刀流と心形唐流合併の条件、 ・・・密花を影久の妻に迎える事を承諾する旨を研水に伝えるのだった。 |
第六十五幕◆風盗人 登場人物「逸刀流」:天津影久 「心形唐流」:伊羽研水 伊羽密花 入谷 虎杖 遠野 春朗 滝 水守 |
密花と天津影久の祝言が行われた。密花に思いを寄せる入谷はその場にはいられなかった。 祝言の最中に研水の所にお上の使いがやってくる。 そして研水は、ある決断を迫られたのだった。 |
第六十六幕◆形影 登場人物:凛 「逸刀流」:天津影久 「心形唐流」:伊羽研水 伊羽密花 虎杖 |
心身ともにぎりぎりの状態で白山を越えて加賀へとたどり着いた凛。 ついに路上に行き倒れてしまう。そんな凛を助け起こしたのは天津影久だった。 半ばヤケクソ気味の凛とあくまで余裕のある影久・・・・。 影久に黒装束の集団が襲い掛かった。 |
第六十七幕◆形影相弔フ 登場人物:凛 「逸刀流」:天津影久 「心形唐流」:伊羽研水 |
複数の刺客を、無造作に倒す天津影久。凛は実力の差を見せ付けられるのだった。 刺客の覆面を剥いだ影久は、心形唐流道場へ戻る。 そこでは伊羽研水が切腹を・・・・!? |